第7回「短歌の目」:見送るだけの往復葉書

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1.一錠
君が口にする水なし一錠 私の心はオーバードース

2.おい
「おいしいね」キミが微笑むそのカレーの隠し味は恋のスパイス

3.ウーパールーパー
地べたから顔を上げたその姿
まるでいつかのウーパールーパー

4.マッチ
さあ、駆け引きにウンザリしてる貴方向け神にゆだねるLOVE(ラヴ)マッチ

5.葉
いつの日も返事こないと知りながら見送るだけの往復葉書

6.月
半歩先ゆく君の姿が霞み、黄昏月(たそがれつき)に「照らせ」と願ふ

7.転
ベルが鳴った廊下のすみに震える睫毛と転校生の気配

8.舌
永遠に止まらぬ口の狂言に夢で舌を幾度ももぎ取る

9.飽き
「飽きないね」口に咥えたタバコ見て奪いたい衝動抑え込む

10.【枕詞】うつせみの
うつせみの身を持て余す初秋(しょしゅう)の候
「7日ほど休みとろうか」

あとがき

卯野さんid:macchauno主催「短歌の目」の参加は今回で2回目でした。
ポンポンとアイデアが生まれた前回とは違って、今回は悪戦苦闘。
Twitterの140字も個人的には少ないと感じていて、自分が言いたいことを140文字に収めようとするも、出来ないことが多々あります。
それをもっと短い31文字に集約するだなんて、百人一首を詠まれた過去の先人たちはどえらいことをされていたなと、つくづく尊敬の念を抱きます。


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